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トップ  >  5S活動 事務所の事例その2
「5S成功への道のり。人の気持ちを変えた事例紹介その2」

【活動の方向性】

 前回紹介したロッカールームの3Sで、支店の皆さんは達成感を味わうことができました。ここで、一気にやるか、少しずつ進めるか悩ましいところです。

最終的に5Sが自発的かつ継続的な活動になることが重要であり、当たり前のことが当たり前のようにやれるよう人財を育成するためには、良い習慣付けが大切です。

習慣は一気に変わりません。ハードルを少しずつ上げる必要があります。そこで、事務局と相談して、一歩ずつ着実に5Sを浸透させる方向にしました。


【活動内容その2】

 この支店はみんなで共有する場所やモノについて、他人任せで誰かやるだろうという意識が感じられました。本来は、事務所を自分の部屋のような感覚で捉えて責任感を持って欲しいのです。

そこで、「5S担当エリア」を決めてもらいました。場所毎に担当者を決め、自ら考え、実行して、個人の5S意識・スキルを高めていくことが狙いです。

 支店の方々で実施されたのは以下のことです。

・支店の平面図を担当区分毎に色分けし、A2サイズで見やすいところに掲示した。

・各担当エリアに「この場所は○○(担当者の氏名)の5S担当エリアです。悪いところがあれば教えてください」と書いた紙を掲示した。

・5S担当エリアの3Sを1ヶ月以内に実行することにした。


【活動結果その2】

 1ヵ月後にチェックしに行くと、ほとんど変わっていませんでした。ただ文房具の備品棚だけはしっかりと綺麗になっていました。

まぁ予想通りです。私が言うとやらされ感が出るので、皆で議論して問題点を出してもらいました。

・実行する時間がなかった。
・誰も指摘しないから、何も実施しなかった。
・不要なものが多すぎて、何から手をつけてよいかわからなかった。
・処分の仕方がわからないものがあった。
・処分してよいかわからなかった。
・どこが悪いかわからなかった。
・実行できた文房具備品棚は、ずっと担当しており何度か3Sしていた。

要するに3Sが進んでいなかった原因は「わからなかった」ためやる気が落ちたのだとまとまりました。

 自分のものを捨てる場合は自分で要るか要らないか判断するだけですが、共有のものを捨てる場合、要否が「わからない」ので、皆に確認する必要があり、意外と面倒です。

そこで、皆一斉に5Sに取り組むことにしました。

続く。
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5S活動の進め方

管理人

品質改善コンサルタント-羽根田 修

羽根田修

工場のコスト削減を指導するコンサルタント。5S活動は人財育成、現場力強化につながるという信念を持つ。

羽根田 修 プロフィール
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