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トップ  >  5S活動 事務所の事例その1
「5S成功への道のり。人の気持ちを変えた事例紹介その1」

【クライアント概要】

 メーカー支店の事務所、10名在籍。

【導入経緯】

 この支店事務所では工場と同じように5S活動をしています。
「清掃」「清潔」は取り立てて悪くありませんでしたが、

「整理」:不要なモノを捨てること
「整頓」:すぐに取り出せるようにすること

これらは、完全に形骸化していました。

 5Sの本当の目的は事務所で働く全員の5S意識を高め、「決められたことをきちんと守る」人財にすることです。いわゆる「躾」にあたる部分です。

この支店は、ものすごく悪い状況ではなく、どれも中途半端でしたから、人の「気持ち」を意識しながら進めていけば、ぐっと良くなると提案してスタートしました。


【現状実態】

 支店の中心には一人一台のデスクが置かれているワークスペースがあり、そのまわりを囲むように、玄関、応接スペース、会議室、トイレ、給湯室、備品置き場、ロッカールームなどがあります。

どこも中途半端な5Sでした。

事務所の方々は、5Sなんて本業の二の次だという意識が蔓延しており、それが事務所の状況に現れています。

いきなりガツンと、面倒なことをやろうとしても誰もついてきません。はじめに簡単、かつ成果が現れやすいことから進めていき、達成感を味わい、やる気になってもらうことを考えると「ロッカールーム」が目の付け所と考えました。


【活動内容】

個人のロッカーは

・スペースが小さく、一人15分程度しかかからない。
・個人スペースなので、自分で掃除せざるを得ない。

という特徴があり、私の狙いが当りそうです。
実施するにあたっては、以下のごく簡単なルールを設けました。

・活動期間として、1週間以内に3Sする。
・1週間後に写真を撮って皆の前で発表する。

いつまでに、誰が、どこを、何をするのかを明確にし、チェックすると宣言したわけです。


【活動結果】

 1週間後の発表では、多くの人に取り組んだ成果が見られましたが、残念ながら数人の方は以前のままでした。

しかし、皆さん他人や自分のロッカーを写真で見ながら、良いだの悪いだのワイワイとした雰囲気が出来上がり、掃除してなかった人も嫌な気はしなかったようです。

また1週間後に行くと全てのロッカーがきれいに片づいてました。
さらにロッカーの外に置かれていた様々な私物が処分されロッカールーム全体が引っ越したばかりのような状態になりました。

一人たった15分の作業だったにも関わらず、かなり達成感を感じたようで、

・5Sやった方が気持ちがいいな。
・この人の言うこときいてもいいかな。

という気持ちが芽生えてきました。上々の滑り出しでした。

続く
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管理人

品質改善コンサルタント-羽根田 修

羽根田修

工場のコスト削減を指導するコンサルタント。5S活動は人財育成、現場力強化につながるという信念を持つ。

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