5Sの目的は「ムダ取りをする」こと。
もしくは「ムダを取りやすくするために、ムダが見えるようにする」ということです。したがって、1つ1つのSにも「なぜそうするのか」理由があります。
【整理】不要なモノを捨てる。
その目的は、工場を使うモノだけにして、不要物、危険物、不良品などに気付きやすくすることです。
整理すれば、なぜそんな不要品があるのかムダに気づき、消耗品、工具などの購入量が削減されます。
また、モノが多いと整頓、清掃に時間がかかります。異種部品の取り付けや混入ミスも防げます。
【整頓】すぐに取り出せるようにする。
その目的は、誰もがすぐにわかる、取れる、戻せるようにすることで、探す時間、戻す時間を短くすることです。
すると段取時間・運搬時間・作業時間が短縮し、改善時間が捻出できます。ますます現場が良くなっていくはずです。
また、リードタイムが短縮され、納期通りに出荷されます。
【清掃】常にキレイにする。
その目的は、異常に早く気付くことです。
清掃すれば長く設備に触れるわけですから、設備の不具合の発生に早く気付きます。
製品にゴミやホコリが混入すると異物などのクレームにつながりますし、床に水や油があるとすべりやすくなって危険です。
【清潔】3Sを維持する。
その目的は、現場の力を常に発揮できるようにすることです。
【しつけ】決められたことをきちんと守る。
その目的は、ものづくりの企業風土作りです。
企業風土とは、組織のメンバーが共有する価値観や信念、思考プロセス、これらに基づく行動等のことです。
ルールが守られると人間関係、協力関係がよくなりますし、あたりまえのことを愚直に実践できる工場の現場力はやはり高いです。
ここまで。
「5Sはムダ取りです」、そのために5つのSがあるのです。5Sの目的を意識して5S活動をぜひ進めて下さい。
以上
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