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トップ  >  5S導入の背景・位置付け
 日本の製造現場を取り巻く環境は近年ますます厳しくなっています。

2007年に団塊世代が大量退職し熟練作業員が減ったため、派遣社員、外国人労働者、請負会社作業員、再雇用社員など様々な従業員が増えています。

また、中国や東南アジアへ生産シフトが起きて価格競争をするか、変種・変量生産、短納期化、要求品質の向上など、身軽で柔軟かつ高品質な生産体制で勝負するか迫られています。

 日本の製造現場は強いと思いますが、力は落ちつつあります。工場を診るといかに5Sができていないことか!

5Sは製造業の基礎的な管理手法という位置付けにあります。

なんでも基礎は存在します。例えばスポーツで基礎を軽視して本番に臨めば不様な結果になります。

だから、基礎練と称して練習の一番最初に取組みます。

例1)野球:ストレッチ、ランニング(基礎)→ 打撃練習、ノック(応用) → 試合(本番)
例2)管楽器:ロングトーン、スケール(基礎)→ 合奏(応用)→ 演奏会(本番)

固有技術があれば製品は作れます。しかし製造業の土台になる5Sをしなければ、ムダが多く、コストが高くなります。

5Sは万能でないけども、必要不可欠な企業活動です。

企業活動の基礎である5Sがきちんとできて初めて、応用動作である作業効率、機械効率、品質向上、安全操業、省エネルギーなどの活動が活きてきます。

 5Sと聞くと嫌なイメージを持たれている方も多いです。

そういう方は5Sを単に「工場をきれいにする活動」と思っています。
 
5Sは、ただやみくもにやっても長続きしません。5Sの目的は何だろうかを意識しながら活動することが大切です。

 5Sの目的は「ムダ取りをする」こと。

もしくは「ムダを取りやすくするために、ムダが見えるようにする」ということです。

「5Sはムダ取りである」これを意識してぜひ活動を進めて下さい。
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管理人

品質改善コンサルタント-羽根田 修

羽根田修

工場のコスト削減を指導するコンサルタント。5S活動は人財育成、現場力強化につながるという信念を持つ。

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