5S活動の成否はいかに良い推進体制をつくるかで決まります。
その会社の文化、事業環境、優先順位があり、あるべき推進体制を一概に決め付けるのは難しいのですが、おおよそのパターンを紹介します。
■推進委員長
対象工程のすべてに指示命令を出せる社長、工場長や製造部長といった幹部クラスを最高責任者に担ぎます。偉いほど良いです。平社員の指名は最悪で、まったく進みません。止めて下さい。
■推進委員会
推進委員会は活動の意思決定機関です。対象工程の管理職を指名します。メンバーは推進委員会で、活動の進捗の報告や問題点の相談を行います。
■5Sリーダー
活動にリーダーシップを発揮できる方。40歳前後の管理職クラス。サブリーダーも指名する。こちらも平社員は止めて下さい。
■5S推進室
提案されたことをすぐ実現する実行部隊。運転、電気、保全、エンジニアリングなど。
活動規模により、5S推進チームと兼任でもよいです。
■5S推進チーム ← ここがメイン
5S活動の実践、改善案の検討をします。
活動規模により、数班で構成します。数班ある場合は、対象職場毎に班長を選出します。
5S推進チームには、必ず5S教育を実施して下さい。知識がないと、よからぬ方向へ進んでしまいます。
この5S教育はできうるなら全員参加で、少なくともリーダー・班長にして下さい。
上記の推進体制はキックオフ前にすべて決め、指名しておきます。
キモは「初めから組織全体を巻き込んだ、しっかりとした推進体制を作り」です。
5S活動はいかに関係者を巻き込むかで達成度合いがまるで違ってきます。
そして、この推進体制を活動終了まで維持すること。人事異動させてはいけません。私が指導するときは必ず約束してもらっています。
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5Sの環境作り
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