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 5S活動には、チェック・評価機能が重要です。
 5Sは工場にとって当たり前だけど、ただ「やれ!」と言ったって、なかなか進まないし定着しません。
 
 (やれ!と言って進めば苦労はしないんですがね)
 
 そこで、参加者が「仕方ないやるか〜」と、5Sをしなければならない環境を作ることです。
 
 やらされ感がでない程度に強制力を植え付けるのです。
 
 皆さんも日常生活の中で似たような経験をしていると思います。
 
 例えば、運動不足は不健康なので、日々の運動は大事です(他にもダイエットや家計簿とか)。それは当たり前でわかっています。
 
 それで、毎日ランニングしようとか腕立て伏せしようかと決めるのですが3日坊主で終わります。
 
 当たり前のことがなかなかできないのです。
 
 続かないことはやり方を変えないとダメです。自己否定して自己変革していかないと絶対に続きません。
 
 日常生活において、フィットネスクラブに通うことにしたとしましょう。
 
 月会費を払った → もったいないから行こう
 トレーナーがプログラムを作った → プログラム通りにやれば体力アップしそう
 トレーナーが定期的にチェックする → 怠けず頑張ろう!
 
 と強制的にダイエットが続くようになります。さて話を5Sに戻します。
 
 5S活動の最初のうちは、社長や部長がガミガミ言うか、率先垂範するかして、レールを引きます。
 
 自社で進めるなら、まず取り組むべきは推進者のテリトリー(事務室、トイレ、玄関など)を徹底的に5Sします。
 
 それなら「お前ら現場もやれ!」と言えます。いきなり部下にやらせると失敗しがちです。
 
 そして、明確な期限を設定して、社長や部長が必ずチェックします。発表させるのもいいでしょう。
 
 社長や部長がチェックしにくる・・・やらねば。発表会がある・・・やらねば。という状態にすることです。
 
 つまり、推進者自らやってみせる、そして部下にやらせる、部下がやった結果をフォローするのです。
 
 きっちりとフォローするといったチェック・評価がやらざるを得ない環境を作ります。
 
 推進者が自らできないのであれば、外部のコンサルタントを活用して下さい。コンサルタントに教育してもらうことです。
 
 5Sを習得し習熟し習慣となればしめたもの。5Sが歯磨きと同じように、やらないと気持ち悪い、工場の文化として定着します。
 
 5Sは定着するまで時間がかかります。あわてず、あせらず、あきらめず、続けていきましょう。
 
 
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