部屋の中には、さまざまな片づけが必要な場所が存在しますが、真っ先に片づけなければいけないのが机です。
机は常に片づいている「聖地」とします。「片づけ基地」といってもいいでしょう。
陣取り合戦みたいなイメージで、片づけ基地から出撃し、まわりの他の個所を片づけていきます。
机の上は、「片づけの聖地」なので、絶対にこの場所だけは、いつも片づいている状態をキープしなければいけません。
割れ窓理論(Broken Windows Theory)をご存知でしょうか。
割れ窓理論とは、アメリカ合衆国ニューヨーク元市長であるルドルフ・ジュリアーニ氏が、市長在任中に割れ窓理論を用いて犯罪の減少に取り組んだことで有名です。論理はこうです。
1) 建物の窓が割れている、落書きがあるといった状態が放置されている
2) 誰も管理していないように見えるため、犯罪が起こりやすい環境になる
3) そのまわりでゴミのポイ捨てなど軽微な犯罪が起きる
4) 住民のモラルが低下し、何やってもよい雰囲気になる
5)環境がさらに悪化し、凶悪犯罪を含めたさまざまな犯罪が多発する
割れ窓理論は、割れた窓や落書きのような軽犯罪を放置すれば、凶悪犯罪も増えていく。だから、落書き、ポイ捨てといった軽犯罪を徹底的に取り締まれば、凶悪犯罪を抑制できるという理論です。
「すでに割れているのだから、もう1枚割ってもいいだろう」と考えてしまうのが人の心理です。
片づけも、割れ窓理論と同じように、「すでに散らかっているのだから同じだ」と思ってしまい、少しの散らかりがだんだん広がっていく傾向にあります。
机の上も一度、散らかってしまうと、どんどん散らかり出し、「片づけ基地」の役割を果たせなくなってしまいます。基地を失うと、他の個所も散らかり出すなど、影響は小さくありません。
「机の上は、絶対にきれいな状態をキープする」という覚悟で片づけに取り組みましょう。
また、机の上を片づけると、ムダなモノがなくなるので、「勉強や作業に集中しやすくなる」というメリットもあります。
特に、キレイになった机の上でやってもらいたい作業が、家計簿づけです。
集中しやすい机だと、家計簿も継続しやすくなります。家計簿が続けば、もちろんムダが見えてきます。
つまり、
「机を片づける→集中しやすくなる→家計簿をつける→ムダに気づく」というルートをたどることができるのです。当然、ムダに気づけば、「お金が貯まる」ことにもつながります。
詳細は私の著書のサイトをご覧ください →
「金持ちになる人の財布、貧乏になる人の財布」以上