なぜ、いつまでたっても部屋が片づかないのでしょうか。また、せっかく片づけても、なぜリバウンドしてしまうのでしょうか。
その理由は、
「モノは放っておくと増え続ける」からです。
現代社会はモノであふれています。買い物は楽しいですし、楽しい人生を送るためにモノを買うのは普通のことです。
みなさんは、毎月、どれくらいのモノを買っているか把握しているでしょうか?
実は、毎月の支出の約5割は、「モノ」を買うために使っているのです(「金融広報中央委員会」のデータから算出)。
私が独身時代につけていた家計簿を計算しても、モノに対する支出が49%でした。いかに物欲にまみれていたかわかります。
自分で意識的にモノを増やす買い物以外にも、モノが無料かつ自動的に入ってくるケースがあります。
たとえば、街で配っているティッシュペーパー、コンビニ弁当についてくる割り箸やしょうゆの小袋、コンタクトケース、保冷剤などなど。
モノは買わなくても、勝手に侵入してくるのです。 こうしたモノは、「使えるから」「いつか使うかも」といって取っておくとたちまち増殖します。片づけの指導している私でもてこずります。
わが家でも気づいたら、引き出し一杯に30個のコンタクトケースが入っているのを見つけたとき、妻と一緒に苦笑いしていました。
月々の支出のうち5割分はモノを買っていることや、買わなくても勝手に自宅に入ってくるモノがあることを考えると、モノは確実に増えていく特性にあります。
しかも、日本人はもともと「もったいない」精神が根づいていて、モノを大切にする教育を受けてきました。だから、使えるモノを捨てることに抵抗があります。
これでは、
モノが増え続け、部屋が散らかっていくのは当然です。 しかし、日本の窮屈な住宅事情を考えれば、モノの増殖を止めるスキルをもっていないと、モノのアカにまみれてしまいます。アカまみれで身動きできない人が増えているのです。
片づけができないのは、現代社会がつくり出した社会病かもしれません。
詳細は私の著書のサイトをご覧ください →
「金持ちになる人の財布、貧乏になる人の財布」以上