工場の現場事務所は5Sを推進する立場の職場ですから、もっとも進んでなければなりません。
しかしながら、事務所の5Sは停滞しがちです。推進者側は停滞していると思っても、事務所のスタッフや日勤者はそこそこできていると思っていて、その溝が一因です。
基本的に指摘型はやらされ感と指示待ちになるので、5Sのやり方を教えて、自分たちでやらせるスタンスを推奨します。
そうはいっても、自分たちが気づかない点もあるので、停滞感がでると指摘型も取っていきます。
私は活動活性化の処方箋として「直接現場に出向いて、皆と一緒に考える」ことで打開します(5S活動時間を一緒に行うということ)。
そのポイントは、図面(機械・制御・電気)、マニュアル、カタログ、ISO関係などの資料の分類です。
一見、資料棚の整理・整頓ができているように見えても、整列してあるだけで、分類がしっかりできていません。
・広げないとわからない、タイトルがない図面。 ・工程別に分類できていない図面。 ・図面置場にない、別の置き場にある制御図面。 ・バラバラに保管されている機器のマニュアル類。 ・積み重ねて置いてある、帳票類。
皆さんも図面や資料が見つからずに探した経験はないでしょうか? これは時間のロスです。
探す時間のムダを改善するには、見てくれでなく、探しやすいか、取り出しやすいかという視点で考えて下さい。
その際は、書棚、引出し、資料倉庫も全部開けて徹底的チェックして下さい。ただし、個人の机は後回しにします。個人机は全員の合意が取れてからにします。
皆で使う資料ですから、管理職の方々がリーダーシップをとって、事務所を使う皆さんで一斉に取り組む方が効率的です。
5Sは事務効率が絶対上がります。推進者の皆様は臆せずに信念を持って指導して下さい。
【事務所活性化の処方箋まとめ】 1.みんなで使う資料を対象に 2.置き場所すべて開けて 3.一斉に取り組む
以上
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5S定着の仕組みづくり
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5S活動の進め方
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5S活動 事務所の事例その1
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