5Sにおける躾(しつけ)の定義とは「決めたことを守ること」でしたね。
「躾=習慣」と言ってもよいでしょう。
これまでの4Sはモノが対象でした。躾は自分自身を対象とします。
躾だけは他の4Sと次元が違い、時間がかかります。
【 躾に必要な段階 】
知る → 習う → 習得する → 習熟する → 習慣となる → 習性となる
知る:整理とは不要なモノを捨てることと知った。
習う:整理のやり方、整理するとどうなるか、本質的なことを理解した。
習得する:財布の整理を実践した。まだ時間がかかる。
習熟する:財布の整理に慣れ、短時間でできるようになった。
習慣となる:財布の整理が決まりのようになった。まだ意識している。
習性となる:無意識に財布の整理ができるようになった。くせになっている。
「大掃除術で、部屋をキレイに片づけたけれど、数日経ったら元通り」。
このようなリバウンドの経験は、誰もがしているのではないでしょうか。
リバウンドを防ぐ一番の方法は、
片づけを習慣化することなのです。習性まで行くとベスト。
歯磨きをしないと気持ち悪い感覚になるように、「片づけをしないと気持ち悪い」という感覚になるまで習慣化しなければなりません。
しかし、この感覚が身につけば、自然と片づけを継続できるようになります。
では、どうすれば習慣化できるでしょうか?
ポイントは、
すでに習慣化された行動を見つけて、そこに新しい習慣をくっつけること。 たとえば、カバンの中身を片づけられない人がいるとします。
「家に帰ってから、時間があるときに片づける」では、まず忘れます。習慣化できていないから当然です。
しかし、その人に「自分の部屋の椅子に必ず座る」という日々の習慣があるとします。
その場合、そのすでに習慣化された「椅子に座る」という行動の前後に新しい習慣(カバンの中身を片づける)をくっつけるのです。
ほかにも、カバンの中身を入れ替える前や、ベッドに入る前など、毎日必ずやっている行動はいくつかあるはずです。
片づけを始めるなら、自分の日々の習慣を振り返り、新しいスイッチを入れることからスタートしましょう。
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「金持ちになる人の財布、貧乏になる人の財布」以上